ステイホーム期間が終了したが、勤める会社ではテレワークが推奨されているため、未だに出社する機会が少ない。

しかし、古き日本企業なので処理しなければならない書類が溜まったために出社を余儀なくされた。

約3ヶ月ぶりの出社となったので靴磨きを行った。ビジネスパーソンたる者、仕事道具の手入れを欠かしてはならない。

この記事では革靴の磨き方と必要な道具を紹介していく。

用意しているもの

革靴を磨くために用意しているものは次の7点。

靴磨きのために用意している道具
  1. 馬毛ブラシ
  2. 豚毛ブラシ
  3. ペネトレイトブラシ
  4. シュークリーム
  5. ステインリムーバー
  6. 防水スプレー
  7. 柔らかい布(3軍落ちしたTシャツ)

1.馬毛ブラシ

Columbus馬毛ブラシ
created by Rinker

靴表面の汚れを落とすのに使う。毛は柔らかい。

使っているのはColumbusのブラシ。

Columbusは革靴メンテナンスの老舗メーカーで評判も良い。

他にはM.MOWBRAY(M.モゥブレィ)、Collonil(コロニル)なんかが有名。

2.豚毛ブラシ

Columbus豚毛ブラシ
created by Rinker

クリームを靴全体に延ばすのに使う。馬毛ブラシに比べて毛は硬い。

人によって豚毛ブラシで汚れを落とし、馬毛ブラシでクリームを伸ばすというやり方の場合もある。

僕の場合はクリームを伸ばすのには毛はある程度硬い方が良いので、豚毛ブラシでクリームを伸ばす。プロでもこの方法でやっている人も多い。

3.ペネトレイトブラシ

Columbusペネトレイトブラシ
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クリームを取り、靴に塗るために使用する。

ブラシはすべてセットになっているものを購入しても良い。

安いものでも何年も使える。

Columbusシューケアセット
created by Rinker

4.シュークリーム

Columbusシュークリーム(ニュートラル)
created by Rinker

すべての色に使えるという意味でニュートラル(透明)のクリームを使っている。

革靴の色に合わせたものを使うとより艶が出るが、ニュートラル(透明)は少し落ち着いた艶となるので、好みによって選ぶと良い。

5.ステインリムーバー

ステインリムーバー
created by Rinker

古いクリームなどブラッシングでは落とせない汚れを落とす。

6.防水スプレー

革靴用防水スプレー
created by Rinker

仕上げに使うことで、新たな汚れが付きにくくなる。

7.柔らかい布

ステインリムーバーで磨く際などに便利。

専用のクロスがあれば良いが、柔らかい綿素材の布があれば十分。

僕は3軍落ちした古いTシャツを使っている。

靴磨きの手順

大まかな流れは次の通り。

  1. ブラッシングして全体の汚れを落とす
  2. ステインリムーバーで古い汚れを落とす
  3. ペネトレイトブラシでクリームを全体に塗る
  4. 豚毛ブラシでクリームを全体に伸ばす
  5. 仕上げに防水スプレーを吹き付ける

Youtubeやブログでプロが紹介しているものを自分流にアレンジした方法で行っている。

リーガルの靴なんかはこの方法で手入れをして何年も履いているが問題はない。

むしろソール交換で正規店に持ち込んだ際に、「すごい手入れが行き届いてますね」と褒められるほどである。

1.ブラッシングして全体の汚れを落とす

馬毛ブラシを使って大きな汚れを落としていく。

馬毛ブラシで革靴をブラッシング

ソールとアッパーの縫い目なんかもゴミが溜まりやすいのでよく落とす。

ベロの部分にもゴミが貯まるので、紐を解いてブラッシングする。

ベロの部分もブラッシングする

なお、僕は靴紐は最初の部分だけ通したままにしている。全部取ってしまっても問題ない。

この後で柔らかい布を濡らし、固く絞ってから靴を拭く。拭いた後は表面の水分がなくなるまで、少し乾かす。この作業はやる人とやらない人に別れる。

2.ステインリムーバーで古い汚れを落とす

シューツリーを入れて、ステインリムーバーで汚れを落としていく。

靴磨きはシューツリーを入れた状態で行う

シューツリーを入れるのはシワを伸ばして、満遍なく磨くため。

柔らかい布にステインリムーバーを数滴取り、靴全体を優しく磨く。

布にステインリムーバーを数滴取り、
靴全体を優しく磨く

片方磨くだけでこれだけの汚れが取れる。

ステインリムーバーで磨いた後の汚れ

3.ペネトレイトブラシでクリームを全体に塗る

ペネトレイトブラシに少しだけシュークリームを取る。

本当に少しだけ十分です

これを靴全体に薄く伸ばす。

薄く伸ばします。あまりに厚くなってしまったら布で拭き取ってしまう。

4.豚毛ブラシでクリームを全体に伸ばす

豚毛ブラシで磨いていく。

クリームの塊がなくなり、靴全体に艶が出るまでブラッシング

ベロの部分にも布に軽くクリームを取って塗りつける。

ベロの部分にもクリームを塗っていきます

5.仕上げに防水スプレーを吹き付ける

仕上げに靴全体に防水スプレーを吹き付ける。

革製品にも使えるタイプの防水スプレーを使う。

防水スプレーは必ず屋外で使用すること。

革靴磨きを動画で解説

ここまで写真と文章で説明してきたが、動画の方が分かりやすいという方には以下がオススメ。

革靴メーカーのリーガルが説明する動画。基本的にはこの通りで問題ない
もう少ししっかりとしたメンテナンスをするにはこちらも参照

道具は全て必要なのか?

飾り穴がない革靴であれば、豚毛ブラシ・ペネトレイトブラシはなくても大丈夫。

飾り穴がない革靴は布だけで磨ける

ただ豚毛ブラシはあった方が満遍なく磨けて、艶出しも簡単。

シューツリーの選び方

シューツリーをセットした革靴

靴にシワがよってクセが付かないように、シューツリーは履いた後に必ずセットするように。靴磨きのときにも満遍なくシュークリームを塗れるようにシューツリーをセットする。

シューツリーはセットしたときに、しっかりテンションが掛かるように選ぶべし。

セット前のシューツリー。金属部分の幅を見て欲しい
セットすると中のスプリングが収縮している。これがテンションが掛かった状態

革靴購入時に一緒に購入するのがベストだが、Amazonなどで購入する場合はレビューでのサイズ感を調べてからがオススメ。

シューツリー(シューキーパー)
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社会人として身だしなみを

仕上がった革靴

週2~3のペースで履く靴なら、僕は月1程度でこの手入れを行っている。

「オシャレは足元から」とも言われるが、ビジネスパーソンとしての身だしなみも同じだと思う。

仕事もできるビジネスパーソンは、例外なく足元がちゃんとしている。

Columbusシューケアセット
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