転職エージェント超大手のリクルートエージェント。
転職経験がない方でも耳にしたことがあるでしょう。
リクルートエージェントってCM、広告でよく目にするけど実際良いんだろうか?
僕は過去4回の転職のうち3回でリクルートエージェントを利用しました。その経験からこうした疑問に答えていきます。
- リクルートエージェントのおすすめポイント
- リクルートエージェントのイマイチなところ
- リクルートエージェントの上手に使うコツ
リクルートエージェント概要
転職支援実績No.1、求人数26万件以上の言わずと知れた転職エージェントの最大手です。
人材業界最大手のリクルートが運営する転職エージェントなので、「転職エージェントを使おう」と思ったら真っ先に思い浮かぶ名前ではないでしょうか。
結論から言って、「色んな求人を見てみたい」という人ならまず登録しておいた方が良いです。
年収1,000万円を超えるハイクラス求人から立ち上げ間もないベンチャー企業まで幅広くカバーされています。
リクルートエージェントの概要 | |
運営会社 | 株式会社リクルートエージェント |
公開求人 | 約26万件(2022年8月時点) |
非公開求人 | 約10万件(2020年8月時点) |
対応エリア | 全国、海外 |
リクルートエージェントはこんな人におすすめ
リクルートエージェントは次のような人におすすめです。
- 転職するのが初めてで、どのように進めれば良いか分からない
- これまでと違った業界、職種に転職したい
- 色んな会社を比べて判断したい
- 転職の軸が定まっていない
人材業界最大手でこれまで多くの方の転職支援をしてきた経験から、転職に関するノウハウを膨大に持っているので、転職が初めての方でも丁寧で手厚いサポートを受けることができます。
業界最大手なのであらゆる企業が求人情報を掲載しています。
情報収取という意味でも登録しない手はないと思います。
一方で、リクルートエージェントはキャリアアドバイザー(面談担当者)と企業担当者が別れています。 転職希望者がやりとりするのはキャリアアドバイザーとなり、この人は直接企業とつながっている訳ではないので、深い業界知識を持っている訳ではありません。
例えばIT業界に詳しいキャリアアドバイザーもいれば、その逆もいるということ。
ただ転職市場全体の動向を熟知しているので、「○○の業界は活況です」とか「△△業界では□□のスキルを持っている人が重宝されている」といったようにこれまでとは違った業界に転職したい人には有益なアドバイスをもらうことができます。
転職の軸が定まっていない人は、リクルートエージェントのキャリアアドバイザーと面談をしながら、自身の方針を整理して固めていくのやり方もできます。
リクルートエージェントの良いところ
リクルートエージェントを使ってみて良かったところを紹介していきます。
求人件数が多い
リクルートエージェントの求人掲載数は約26万件(2022年8月)、dodaの約15万件(2022年8月)、マイナビエージェントの約8万件(2022年8月)と比べても圧倒的に多く、おそらく転職エージェント業界No.1ではないでしょうか。
[リクルートエージェント]
・求人数がとにかく多い
・サポートは担当者次第
・企業ごとの面接対策は特になかったリクルートエージェントは最大手ということもあり、求人数が最も多いのが特徴です。
とにかく多くの求人から探したい人に向いてます。#転職#転職活動#今日の転職ツイート— とりのこ@転職で家族と幸せに (@torinokok) July 7, 2022
僕は採用にも関わったことがありますが、求人情報は多くの場合1つだけでなく複数のエージェントに提供します。やはりリクルートエージェントが第一候補となり、その他のエージェントに掲載といったパターンです。
エージェントに求人情報を掲載するだけでは企業側に課金は発生しません。そのエージェントを通じて採用が決まり、入社数ヶ月が経過して初めてその人の年収の約30%がエージェントに支払われるというもの。
企業にとってみればエージェントに求人情報を提供するデメリットはほとんどないのです。
「とりあえずリクルートエージェントには掲載しておくか」という企業はとても多いので、「リクルートエージェントに掲載されていて、他のエージェントには掲載されていない」という求人は多くても、「リクルートエージェントだけには載っていない」というものはほとんどないと思います。
幅広く、色んな会社を見てみたいという方はとりあえず登録しておくというのも良いと思います。
求人の業界・職種が幅広い
こちらも業界最大手ということで取り扱っている求人の業界、職種も幅広いです。
働く業界を変えたくて転職をしたいという人も多いと思います。
リクルートエージェントでは転職市場の動向を常に把握しているので、あなたのスキルがマッチする業界、人手が不足している業界、給与水準が高い業界など希望に応じて提案をしてくれます。
私自身もWeb制作会社に勤めていた際にリクルートエージェントを利用して某ネット銀行に転職しました。
「金融業界は給与水準が高く、特にデジタル人材を渇望しています」というキャリアアドバイザーの助言があって応募をしました。
当時、銀行はデジタル人材を強く欲していて、Web制作・CRM・MA・BIに知見のあった僕を高く評価いただき、いくつかオファーがあったなかの一つに転職を決めました。
年収は600万円→800万円にアップしましたが、仕事内容が合わずに1年経たないうちに年収1,000万円を提示頂いた大手IT企業に転職しちゃいましたが・・・
転職市場に詳しく、視野を広げてくれる
リクルートエージェントのキャリアアドバイザーは転職市場の動向に詳しく、どこでどういったスキル・経験を持つ人が求められているのかとても詳しいです。
上で述べたようにWeb制作会社から転職する際に、「金融機関は狙い時」とアドバイスをくれて、IT業界にしか目が言っていなかった僕の視野を広げてくれました。
このようにキャリアドバイザーは面談で自身の可能性を広げてくれたりします。
キャリアアドバイザーの質が高く、先のキャリアプランも描いてくれる
リクルートエージェントはあらゆる年齢層に対応しています。
幅広い業界、幅広い年齢層の転職希望者を支援してきたからこそ、自身のキャリアを見渡してロールモデルを見つけて、先のキャリアプランまで描いてくれます。
ちなみに対応が良かったのはリクルートエージェント。
客観的に見ても対応良かった🙆♀️
旦那の場合、施工管理なら年収アップすると言ってくれたんだけど希望は異業種。
厳しいとは言ってたけど、積極的に求人を持ってきてくれていて、しっかり仕事してるって感じもした。 https://t.co/NTwyvKYDOu
— なつこ@😶🌫️ (@ntk55hensai) November 21, 2019
僕の場合、もともとWeb制作会社からIT事業会社への転職を希望していましたが、「一度金融系を挟んで給与水準を上げて、その次でIT企業に行くことでより高収入に届くのが早くなる」というアドバイスを頂いたことで志望が銀行に傾きました。
サポートが手厚い
リクルートエージェントのサポートはとても手厚く、特に職務経歴書や面接対策のサポートはとても心強いです。
業界ごと、職種ごとに”ウケる”職務経歴書の書き方は違いますが、その辺りの指導もしっかりサポートしてくれます。
また面接を受ける企業によっては企業担当者から連絡いただき、面接対策をみっちり指導してくれます。
私がとある外資系企業に応募した際には、
・面接で過去にあった質問例
・好まれる回答の仕方(結論ファースト、数字を根拠に示す)
・見送りになってしまった例
などを紹介いただきました。
そこまで支援いただいたのに、「他の候補者との比較により」見送りとなってしまいましたが・・・
ただ転職支援者数No.1を謳っているだけあって、豊富ノウハウが溜まっているので、それらを総動員で転職活動を支援してくれるので毎回とても心強いです。
特に転職をするのが初めてという方にとって職務経歴書や面接対策はとてもありがたいものだと思います。
職務経歴書を書くのも初めてでしょうし、面接も新卒採用のときとは別物なので。
リクルートエージェントのイマイチなところ
ここからはリクルートエージェントのちょっとイマイチだなと思ったところを紹介します。
応募や内定受諾を急かされる
紹介してもらった求人への応募や内定への受諾を急がせるというか圧が少々強いように感じました。
彼らもボランティアではなく、転職希望者に紹介企業に入社してもらうことでその企業から対価を得ているわけで、なるべく多くの人に紹介企業に入社をしてもらいたいのです。
応募を見送るなら他の転職希望者にその案件を早く回したいですし、その人にも別の求人情報を紹介しなければいけませんからね。
ただその一方で連絡のレスポンスなど仕事はとても早いです。
応募や内定受諾の検討に際して懸念事項があれば速やかに調べて回答をくれます。
短期で転職活動を終わらせたい人にとってはありがたい一面だと思います。
応募に社内選考がある
応募したい先が人気企業だった場合、リクルートエージェント内で社内選考が行われることがあります。
リクルートエージェントは超大手なので登録者数もかなり多く、その分だけ人気企業の求人が掲載されると応募が殺到するのでしょう。
全員をその企業に紹介する訳ではないので(大量に職務経歴書を送られると企業側も迷惑)、実際に内定をもらいやすい人を優先して企業側に紹介します。
結果として「社内の判断で応募見送り」、いわゆる門前払いとなってしまうことがあります。
転職希望者としては腑に落ちない部分ではありますが、自分のスキルや経験が足りなかったと思うしかないですね。
特定の業界、業種に詳しくないことがある
先に述べた部分ではありますが、リクルートエージェントはキャリアアドバイザーと企業担当者が分かれているので、キャリアアドバイザーが特定の業界に詳しくない可能性があります。
僕の場合、Web制作会社からの転職だったので「IT・Web業界に詳しいキャリアアドバイザーが良いです」と一応の希望は出していたものの、キャリアアドバイザーは「Search Console?はて?」という感じでそれほどのWeb業界に詳しい方ではありませんでした。
それでも転職市場の動向についてはとても詳しかったので、ロールモデルとなる方の実例なんかを紹介いただきながら、一緒にキャリアプランを立ててくれたのでとても満足をしています。
リクルートエージェントの上手な活用方法
僕は過去4回の転職のうち3回リクルートエージェントを利用しました。
その経験からリクルートエージェントの上手な活用方法を紹介いたします。
転職エージェントは他に2〜3社使う
リクルートエージェントを使うにしても、転職エージェントは他に2〜3社ほど併用した方が良いです。
転職支援のプロとは言っても結局は人、相性というものがあります。サポートがイマイチだなと思ったら、キャリアアドバイザーの交代をお願いすることもできますが、他の転職エージェントで相性が合うところをメインにした方が手っ取り早いです。
リクルートエージェントの他にどこのエージェントがおすすめか?というところですが、一つはJACリクルートメント、あとは業界に特化したエージェントを選ぶと良いと思います。
JACリクルートメント
JACリクルートメントは企業担当者がそのまま転職希望者と面談、転職支援を行います。そのため応募企業毎によって転職支援をしてくれる人が違います。
そのため応募先企業の事情に詳しく、職務経歴書の書き方から面接対策まで応募先企業に合った内容でサポートしてくれるので、書類・面接が通過しやすいと感じました。
リクルートエージェントとは全く異なる形式の転職エージェントなので、併用するなら間違いはないと思います。
IT・Web業界の人におすすめの転職エージェント
僕はIT・Web業界の人間なので、そこで強いエージェントを挙げるとしたらtype転職エージェント、マイナビ転職エージェントを挙げます。
いずれもビズリーチを使っていた際にオファーメールを頂いて、一時的に使ったものになりますが、IT・Web業界についての知識が豊富にあるなと感じました。
「SaaSで伸びるのはこういう企業」「デジタルマーケティング人材でもこういったスキルを持ってる人は少ない」など内情を知っていないと語れない内容だったので、かなり詳しいんだなという印象を受けました。
リクルートエージェント、JACリクルートメントの他にどこが良いかな・・・と思っている人でIT・Web業界を志望するならtype転職エージェントとマイナビ転職エージェントはオススメです。
リクルートエージェントに頼りすぎない
キャリアアドバイザーは手厚い支援を様々行ってくれますし、日程調整もしっかり行ってくれますが、面接に行き、内定を勝ち取るのはあなた自身です。
キャリアアドバイザーに頼り過ぎないようにしましょう。
例えば、職務経歴書の添削を行ってもらう際にまっさらの状態のものを持っていった「どうやって書いたら良いか教えてください」みたいなことは絶対に避けましょう。
せめて自分なりに職務経歴書を書いて、「より魅力的に見せるにはどう工夫したら良いでしょうか」といった聞き方ですね。
キャリアアドバイザーとは誠実な対応を
キャリアアドバイザーは転職活動を支援してくれる、いわば”パートナー”のような存在です。
対応するときには誠実な対応をするようにしましょう。
もし選考を途中で辞退する、内定を途中で辞退するといったことがあった場合はしっかりと納得できる理由を添えましょう。
過去に第一志望から内定をもらい、リクルートエージェント経由の内定を辞退する際に理由を添えて連絡した際には次のメールをもらいました。
これまで支援してもらったのですから、しっかりお礼を添えて挨拶すれば、お互い気持ちよく次のステップに進むことができます。
【まとめ】転職活動を行うならとりあえず登録しておいて間違いない
この記事のまとめです。
- リクルートエージェントは紹介求人が多く、業界も幅広い
- キャリアアドバイザーの質が高いので初めての転職でも安心
- 転職市場に精通しているので、視野を広げ、キャリプランも考えてくれる
- 特定の業界に精通している訳ではないので、カバーする意味で別のエージェントを併用すると良い
転職活動をするならとりあえずリクルートエージェントに登録しておいて間違いないと思います。