転職活動を進め、転職先が決まっても乗り越えなければいけない壁が”家族”です。
家族に転職を反対されて困っています
こんなお悩みを持つ方は少なくないのではないでしょうか?
私自身も30代で4回の転職をして、家族にもほぼ同じ回数反対をされています。
家族が転職を反対するのはあなたを心配してのこと
家族があなたの転職を反対するのは、あなたの事を心配してのことです。
転職は働く本人自身が今後のキャリアについて考え、決断するべきものです。
相手が親であれば、あなたの人となりを誰よりも理解していると思うので、転職先の仕事内容などがあなたに合っているのか考え、まともな生活ができているか心配するでしょう。
相手がパートナー(妻・夫)であれば、働くことで収入を得て生活しているわけですから、今後も一緒に暮らしていくパートナーの収入が減ってしまう(またはゼロになってしまう)ことは大きなリスクです。
このように転職は家族にとっても一大事ですので、転職プランについて理解を得ておこうと、家族に話を始めただけで大反対されてしまう人も少なくないようです。
次に反対理由にはどのようなものがあるのか見ていきましょう。
反対理由にはどんなものがあるの?
親、パートナー(妻・夫)によって様々な反対理由が考えられます。
親が転職に反対する理由
- 大企業・有名企業に入社したのに、やめるのは勿体ない
- 転職は”逃げ”でしかない
- 新しい環境でうまくやっていけるのか心配
今の50代以上の世代にとっては終身雇用が当たり前で、転職についてネガティブなイメージを持っている方が少なくありません。
現在のように転職が当たり前の時代になってもそのイメージがなかなか手放せないのでいるのです。
僕も最初の転職のときには母親から猛反対をされました。
当時勤めていた会社が超絶ブラック企業で、円形脱毛症や急性胃腸炎を患って体がボロボロだったにも関わらず・・・
そのような経験をしている僕が思うに、
親には転職の相談しないがベスト
です。
結局、終身雇用が当たり前の世代で生きてきた人たちに今の就労環境を理解するのは難しいからです。
親と会う機会のときに、
「給料が上がらないん」
「上司・同僚とウマが合わない」
「業務量が多すぎて、プライベートが全然ない」
といってそれとなく仄めかしておき、いざ転職先が決まって現職に退職届けを出してから打ち明けるくらいがちょうど良いです。
とは言え、家族とのわだかまりは解消した方が良いですし、保証人のサインが必要な場合も出てくるので、反対された場合の対処方法を後々説明します。
パートナー(妻・夫)が転職に反対する理由
- 家庭に影響が出るのではないか不安
- 転勤があるのではないか不安
- 年収が下がってしまうのではないか不安
パートナー(妻・夫)が転職に反対する理由として考えられるのは、環境の変化や転勤、年収ダウンなど生活に直結する理由が考えられます。
特に出産を迎える・幼い子どもがいるといった場合、日常生活の負荷が大きいため、転職による環境の変化は避けたいのがパートナーの心情です。
転職によって「労働時間が増え、家庭での時間が取れなくなってしまうのでは?」「年収ダウンで今の生活が維持できなくなるのでは?」というのがパートナーが抱える不安です。
これらの反対意見にはしっかりと耳を傾けて、不安を解消してあげることが必要です。
僕の周りでもこうしたことが原因でパートナーと別れることになった夫婦が何組もいます。
ただ転職が家庭生活に影響を与えるものではなく、年収アップとなるものであれば、それほど大きな反対はないと思います。
反対されたとしても、まずは”話し合い”が大切
転職を反対されたとしても、今後も支え合っていく大切な家族なのでお互いしっかり納得したうえで前に進みたいですよね。
転職先企業に保証人サインの提出が必要になりますしね・・・笑
家族に転職を反対された際には、まずは落ち着いて話し合うことが大事です。
自分の意思・決断を反対されれば頭にきたり、悲しくなったりもしますが、まずは冷静に相手の意見を聞く姿勢が必要となります。
「心配してくれて、ありがとう。なぜ反対なのか意見を聞かせてもらえる?」
と冷静に相手の意見を聞き出してみましょう。
相手の反対理由に対して、自分の意見を説明するときに大切なのが、自分の軸を持っていること。
転職軸とは、自分が転職を考えた理由です。
「給料を上げたい」「今の仕事が辛い」という短絡的なものだと、相手の納得を得るのは難しいです。
転職でないと達成できないことを、自分の言葉できちんと伝えることができれば、きっと家族の同意を得ることができるでしょう。
家族相手といえども、まさに面接です(笑)
転職エージェントに相談も一つの手段
転職を反対する家族をどう説得すればよいか?
転職エージェントに相談してみるのも一つの手段です。
数々の転職希望者を支援してきた経験から、この手の相談も数多く受けてきていることでしょう。
あなたの転職活動を振り返りなが、「こんな説明をすると良い」といった具体的なアドバイスをもらえると思います。
その際は一人のエージェントだけでなく、複数のエージェントに相談してアドバイスをもらっておくと良いです。
「転職活動を家族に相談したら反対されてしまって・・・」
といった形で切り出せば経験豊富なエージェントからはいくつかの対応方法を示してくれるでしょう。
転職への反対理由別、説明方法
家族の転職反対理由によって対処方法は異なります
ここではいくつか反対理由別に説明方法を紹介します。
大手企業の方が安心できる
- ベンチャー・中小企業にもやりがいがあって、福利厚生も充実している
- 重要なポジションを担え、活躍次第では給与も上がる
大手であることをメリットであると捉えている良いと考える人も多いです。
そんな場合にはベンチャー・中小企業でも「福利厚生が充実している」「年収アップ」が期待できることを伝えると理解してもらいやすいでしょう。
年収が下がるんじゃないの?
- 一時的には下がっても、長期的には評価されて年収アップにつながる
- 年収は下がっても、自分の時間が確保しやすくなる
年収が下がることに不安を持っている場合には、次の職場での経験が貴重であり、長い目で見れば年収はアップするということを説明すれば良いです。
もしくは年収は下がっても、仕事の拘束時間は減り、その分を家庭サービスに当てられるということを説明するのも良いかも知れません。
うまくいくか分からない
- やらないで後悔するより、やって後悔する方が何倍も良い
- 現職でこのまま上手くいくかも分からない
転職先での仕事内容や人間関係を心配された場合は、「やらないで後悔するのは嫌」ということをしっかり伝えましょう。
またVUCAの予測不可能な時代なので、現職への不安も伝えて、このままで上手くいくとは限らないということを伝えても良いでしょう。
仕事が忙しくなり、家庭の時間は取れなくなるのでは?
- 転職先にいる知人や転職クチコミサイトではワークライフバランスがしっかりしていると書かれている
- 裁量労働になるので自分でコントロールしやすい
転職先が長時間労働になってしまい、家庭の時間が取れなくなってしまうことを心配された場合は、知人や転職クチコミサイトの評価を伝えて、時間もしっかり確保できるという点を伝えると良いでしょう。
面接官や転職エージェントの話だと「それって上手いこと言ってるだけじゃない?」なんて思われてしまうので、知人やクチコミサイトの評価であることがポイントです。
家族の反対は押し切らず、きちんと話し合う
家族に転職を反対されてしまったら、すぐに同意を得るのは難しいかも知れません。
それでも、人生は仕事だけではないですし、お互いに支え合うパートナーとなるので、気持ちよく転職するためにも繰り返し話し合いましょう。
現実的な問題や懸念点を一つ一つ潰していくことに意味があります。
そうすることでどちらか一方の考えが変わる可能性もありますし、より良い未来に向けて前を向くことができると思います。