お金に関する基本的な知識をやさしく解説してくれることで話題の『すいません、金利ってなんですか?』

僕自身は投資経験もあり、ブログで収益が挙がったことで自身で確定申告もしているので、「お金」についてある程度は理解しているつもりでいました。

ところが本屋で目次を立ち読みしていると、「これって自分で説明できないな」という部分がいくつもあったので、購入して勉強し直しました。

税金や年金、投資(NISA、積立NISA含む)についての話は結構難しいもので、理解しようと思っても、頭に入ってこないことってありますよね。

この本はそのあたりのことも、かんたんに噛み砕いて説明されているので、とても理解しやすかったです。

こんな人にオススメ
  • 会社員で自分で確定申告をしたことがない
  • 年末調整ってなに?
  • 株の仕組みってどうなってるの?
  • 老後2000万円問題に怯えてる

この記事では各章で特に勉強になった部分をピックアップして紹介していきます。

序章:金利についての話

この本のタイトルとなっている金利について解説からスタートします。

政策金利と銀行の金利の繋がりの話は興味深かったです。

また、住宅ローンの金利についての「固定」か「変動」についても勉強になりました。

1章:源泉徴収・年末調整・確定申告

源泉徴収と年末調整についてはもともと知っているところではありましたが、改めて理解が深まりました。

勉強になった制度は「住宅ローン控除」「医療費控除」「セルフメディケーション税制」についての話です。

これまで賃貸でしたので、住宅ローン控除の存在は知っていましたが、どういった制度なのか勉強できたので、住宅購入の際にはぜひ活用しようと思いました。

「医療費控除」も存在は知っていましたが、これまで活用する機会はありませんでした。

今年は歯列矯正+大腸内視鏡でポリープ切除もやっているので、「医療費控除」をちゃんとやろうと思いました。

2章:株と投資

株、不動産、国債といった投資分野の話となります。

株の仕組みについては理解していましたが、「国債」のメリットは全然理解できていませんでした。

国債はリターンは少ないが、元本割れがないというメリットがあるんですね。

ある程度の資産が形成されていれば、国債もありだなぁと思った次第です。

また「REIT」という投資商品があることをここで学ぶことができました。

3章:税金

この章では税金の基本的な話を学ぶことができます。

ブログの広告収益により、何度も確定申告をやってきていたので、割と理解できていたところではあります。

自分とは無関係だなと思っていた「相続税」「贈与税」が学べたことは収穫だったなと感じました。

4章:銀行にまつわる話

「ゆうちょ銀行」「信託銀行」「信用金庫」「信用組合」「JAバンク」「ネット銀行」の違いが説明されています。

QR決済などキャッシュレス決済が普及して、現金を使う機会が減っている今、ネット銀行のメリットを活かしたいところです。

5章:クレジットカードとローンの話

リボルビング払い、キャッシングなどが解説されています。

特にリボルビングの部分は、「やってはいけない」と頭では分かっていたものの、仕組みについて理解できました。

6章:保険についての話

お金について自身がもっとも弱かった部分だったので、それが勉強できて非常にタメになりました。

これまでは保険の代理店だったり、販売員の話を鵜呑みにしてしまっていた部分があるのですが、自分で調べてちゃんと考えようと思いました。

7章:年金の話

年金の仕組みや一番オトクな受給スタート時期について詳しく解説されています。

特に学生時代の未納期間がある方は早めに理解しておいた方が良いかなと思います。

あと確定拠出年金はやった方が絶対にお得です。

会社の制度として利用されている方も多いかと思いますが、会社がやっていない方やフリーランスの方は個人型確定拠出年金(iDeCo)を利用されることをオススメします。

まとめ「すいません、金利ってなんですか?」レビュー

「すいません、金利ってなんですか?」はお金についての知識が全くない方に向けて書かれています。

ある程度の知識があって、節税や投資などもっと深く勉強したいという方には向きません。

ただ、「ある程度は理解してる!」という方も勉強できる要素がかなりあります。

お金に関する知識は自身を守る術となります。

「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」ということで、お金の知識でちょっと怪しいところがある方は読んでみて頂きたい1冊になっています。