この記事では『漫画バビロン大富豪の教え』を3分でざっくり理解するために図解を交えて要点を解説します。

本書の元ネタ『The Richest Man In Babyon(バビロンいちの大金持ち)』はは1926年にアメリカで出版され、お金を貯め、守り、増やす原理原則が学べるため、多くの資産家、銀行員に読まれています。出版から100年近く経った今でも世界中で読まれている名著です。

それを元に漫画化したものが本書なので、読みやすく、内容もとても理解しやすいのですが、まだ読んでいないという方に向けて要点をまとめてみました。

少しでも興味が湧いたら実際に読んでみてほしいと思います。

『バビロン大富豪の教え』の構成

大きな構成は2つで、「黄金に愛される7つの道具」「お金と幸せを生み出す5つの黄金法則」です。

「黄金に愛される7つの道具」は言ってみれば基本ルールです。お金を貯め、増やすための基本的なルールが書かれています。

「お金と幸せを生み出す5つの黄金法則」は基本ルールに則ってお金を増やす方法がより詳しく書かれています。

これらを古代バビロニアを舞台とした漫画で紹介・解説されています。

黄金に愛される7つの道具

まずはお金を増やす7つの道具(基本ルール)を説明します。

1.収入の十分の一を貯蓄せよ

収入の十分の一を貯蓄せよ

基本ルールの中で最も重要と言えるのが「収入の十分の一を貯蓄せよ」です。

その言葉通り、毎月の収入・給与が20万円なら2万円、30万円なら3万円を貯蓄するというものです。

2.欲望に優先順位をつけよ

欲望に優先順位をつけよ

収入の1/10を貯蓄に回して、残りの9/10で生活をやり繰りします。

収入の9/10で叶えられないものはスッパリと諦めます。

9/10で「家賃・住宅ローン」「食費」「通信費」など固定で掛かり且つ生活に必須なものを差し引いて、残りで叶えられないブランド品や車など言ってしまえば贅沢は控えようというものです。

3.貯えた金に働かせよ

貯えた金に働かせよ

3つ目は「貯えた金に働かせる」で、言ってみれば投資です。

投資において具体的な方法・注意点は「お金と幸せを生み出す5つの黄金法則」に書かれていますので、後で説明します。

4.危険や天敵から金を堅守せよ

危険や天敵から金を堅守せよ

お金は持っていると悪い人が寄ってくるものです。

不動産や保険などの勧誘、怪しげな投資商材などです。

こうしたものからお金を守るようにしましょう。

こちらも「お金と幸せを生み出す5つの黄金法則」で詳しく掘り下げられています。

5.より良きところに住め

より良きところに住め

5つ目は「より良きところに住め」です。

家は生活の拠点となります。「通勤に便利」「騒音がない」「子どもが遊べる庭がある」、こうしたことは自身の精神状態を健康に保つことができます。

決して「家賃が高い高層マンションに住む」といったことではありません。

6.今日から未来の生活に備えよ

今日から未来の生活に備えよ

要は「今日から老後に備えよう」ということです。

なにかを始めるのに、今日より早く始めることはできません。

「1.収入の十分の一を貯蓄する」のも今日から始められます。「来月から・・・」など先送りせず、今から始めようというものです。

7.自分こそを最大の資本にせよ

自分こそを最大の資本にせよ

「自分自身を高めるよう努める」というものです。

語学学校やジムに通ったり、資格を取ったりなど、きちんと自己投資をしようというものです。

お金と幸せを生み出す5つの法則

7つの道具を用いて「お金」と「幸せ」を生み出すための、5つの法則を解説します。

①家族と自分の将来のため収入の十分の一以上を蓄える

7つの道具「1.収入の十分の一を蓄えよ」と同じことです。

これが全てにおいて最も重要なことなので、再び書かれています。

②黄金に正しい勤め先を見つけてやる

「お金に働かせる」というのは、つまり投資です。

賢明にお金を増やしてくれる投資先を選びましょうというものです。

③黄金の扱いに秀でた者の助言に熱心に耳を傾ける

ファイナンシャルプランナーなど「お金のプロ」の意見・助言をきちんと聞きこうというものです。

証券会社、生命保険の営業もそうだと思ってしまいがちですが、彼らは自社の商品を売る「セールスのプロ」であり、「お金のプロ」ではないと思います。

④理解していないものに投資をしない

自分が理解できていないもの、「お金のプロ」が否定するものに投資をしないようにしましょう。

投資商材は世の中に沢山あります。株式にしても星の数ほどの会社があります。

「投資しようとしている商品の仕組みは理解できているのか?」「投資しようとしている会社の事業は理解しているのか?」を自分に問い、判断するようにしましょう。

⑤非現実的な利益を謳うものは疑う

投資商材の中には高配当を謳うものが非常に多くありますが、こうした非現実的な利益を謳うものには注意をしましょう。

株取引やFXの信用取引でレバレッジを掛けてハイリターンを狙うなど甘い誘惑に乗ったりすると、結果としてお金を失う羽目になってしまいます。

ビギナーズラックで勝ててしまうこともあるかも知れませんが、その未熟な経験を盲信すると痛い目に遭ってしまいます。

お金について学べる良本

『漫画バビロン大富豪の教え』は学校や職場では教えてくれない「お金」を増やす方法を、とても分かりやすく学べる非常に良い本であると思います。

この記事で興味が湧いたら、ぜひ読んでみることをオススメします。